指導者資格

実は、息子が通っていたサッカー教室の地元支部が閉鎖になってしまい、紆余曲折あってなぜか僕が代表となりサッカースクールをやる事になりました。

で、基本的には僕の友人にコーチをお願いするのですが、一応僕も指導する機会がありそうなので、指導者資格をきちんと取得しようと思って講習会を申し込みました。そこで改めてきちんと知ったのですが、日本サッカー協会の指導者資格は下記のようになっています。

S級 → Jリーグトップチーム、日本代表の監督
A級ジェネラル → サテライトやJFL、なでしこの監督、コーチ
A級Ū-15 → 15歳以下指導者の最上位ライセンス
A級U-12 → 12歳以下指導者の最上位ライセンス
B級 → ユース、高校生以下の指導・普及

C級 → 地域スポーツ指導員

D級 → 少年少女サッカー指導員

キッズリーダー → 幼児期、小学生低中学年指導員

 

と、実にしっかり細分化されているのです。
上記の資格のほか、ゴールキーパー指導資格やフットサルの指導資格なども制定されています。

こんな状況を知るにつれ、ふと、これを日本の音楽界でも取り入れたらどうなんだろうと考えました。

例えば

S級 → 音楽大学指導
A級 → 一般社会人・大学生指導
B級 → 中学・高校生指導
C級 → 幼児・小学生指導

というように、ライセンス制度にしてしまう。

教職免許も関連してきますし、教育のシステムを根本から変える事になるので到底実現しないでしょうが、「経験者と名乗る卒業生が指導に訪れておかしな常識を伝えていく摩訶不思議な指導」というのが蔓延っている吹奏楽界だけでも、指導者ライセンス制度を取り入れてみたら面白そうなんですが。既に音大を指導している場合はS級から、そしてオーケストラに所属している場合はA級から、フリー奏者でも音大卒、指定団体(例えばオーケストラ連盟加盟団体など)での演奏経験年数次第ではB級から受講できるという、現役のプレイヤー優遇制度を設けるともっと良いかもしれません。そうなるとサッカー界におけるゴールキーパー指導者は吹奏楽界に置き換えるとコントラバス指導者になりそうですね 笑


 

指導者の資格という点でいうと、僕は昔、「レッスンを受けるなら、いま現役で演奏しているプレイヤーに習わないと意味がない」と思っていた時期があります。現場を離れた人やアマチュアプレイヤーに教わるなんて何の価値もないと考えていたんです。ゴルフの世界に「レッスンプロ」が存在する事だって理解出来ませんでした。

しかし、いざ指導する立場になってみると、どんなに素晴らしいプレイヤーでも教える事が苦手な人はいるし、アマチュア奏者でも理論がしっかりしている人がいる事を知りました。どんなに素晴らしい先生でも、生徒の質が悪ければ結果は出ませんし、その逆もまた然り。ですから、レッスンに特化した先生が居る事を否定はしなくなりました。

ただ、ある有名な奏者が言った「立派な理論を語る指導者がいるなら、その人はそれなりの地位にいるはず」という意見も理解出来ますし、事実若き日の僕のように「名もなきプレイヤーに教わるなんて」と思っている学生は少なからずいるので、僕は、そうした生徒さんにも対応するべく、少しでも自分の技術を磨き、それなりの立場を築いていきたいとは思っています。残念ながら未だに何の肩書きも持たないただのフリー奏者に過ぎないので、そういった部分で僕はまだまだ努力する必要がありますね。


ちょっと話が逸れましたが、本当にただの思いつきでした。
まあでも、日本の吹奏楽界は新しい変革を嫌う風潮にあるから難しいだろうなあ。